バスの位置と混雑が地図でわかる「バスコム」
現在、臨港バスのリアルタイムデータの不具合が発生中です。データの更新が止まることがあり、正確に表示されていません。しばらくこの不具合が続いているため状況によっては臨港バスのデータ提供を終了させていただくかもしれません。現在8月19日にも早朝から更新が止まっています。
バスコムは、次のリンクから利用できます。登録不要、無料です。ブラウザで動作するWebアプリケーションのため、ダウンロード・インストール不要で、すぐに利用できます。
現在、新機能の開発中です。最新情報はののっちのXで。開発中の様子など裏側もお届けします
開発の背景
私は鶴見の住宅街に住んでいます。起伏が激しく急坂があり、鶴見駅まで徒歩30分程度ですがアップダウンが多いため、バス路線が非常に発達しています。また、鶴見高校や白鵬女子高校、橘学苑に聖ヨゼフ学園と、学校も多く、バスの本数は非常に多く混雑もします。
私もよくバスを利用しますが、主に利用している市営バスは本数が少なく、一日を通して非常に混雑します。ローカルな話になりますが、7系統は長距離利用者が多く、座れなければ終点まで30分立ちっぱなしになってしまいます。混雑が苦手な私は、どの時間が混むのか?座れる便はどれか?が知りたかったのです。
横浜市交通局のサイトでバスの接近情報がわかり、そこに3段階の混雑状況が表示されます。ただ、リアルタイムの実況値のみで、過去の混雑度はわかりません。そんな中偶然、公共交通オープンデータセンターが、GTFSという公共交通機関の情報を提供し、それを利用したアプリケーションのコンテスト(チャレンジ)を実施することを教えてもらい、それに挑戦することは諦めたものの、横浜市営バス・臨港バスともに静的なGTFSデータ(バス停や路線などの情報)とリアルタイムデータ(バスの位置など)が提供されていることを知りました。しかも、横浜市営バスのリアルタイムデータには混雑状況のデータが含まれていました。
それからGTFSやリアルタイムデータのパースの勉強をし、初代「バスコム」を開発しました。このときは、完全に個人用のアプリケーションだったのですが、せっかくなので公開したところ好評で、2026年4月18日にリニューアルを実施し、バスファンの方にも好評です。私は詳しくないのでマニアックなことはわかりませんが、IDが車両の番号?を表しているらしく、全便の位置もわかるため、バスが好きな方にはたまらないのかもしれません。
現在では、このデータを自作の電光掲示板に統合し、発車案内板にした「バスコムサイネージ」も開発しています。
バスコムの紹介
現在のバスコムは、横浜市営バスと臨港バスのリアルタイム位置が地図上に表示され、横浜市営バスは混雑状況がわかり、時刻表画面では接近情報や平均混雑度がわかるアプリケーションです。
大学生である私が開発したもので、本格的な公開アプリケーションとしては処女作です(自分用や小規模なアプリは多くありますが、もう残っていません)。
バスコムという名称は、バスが混む、というそのままのネーミングです。
私がよく利用する市営バスの29系統・7系統の混雑が不満で、臨港バスについても公式サイトの臨港バスナビが使いづらい不便さもあり開発したものです。
公共交通オープンデータセンター(ODPT)で提供されているGTFSのオープンデータを使用しています。バス事業者公認のアプリケーションではないため、事業者への問い合わせはされないようお願いします。また公式ではないので、データの保証もできません。維持費の問題もあるため、予告なく停止やサービスの変更をする場合があります。

技術的な話
何度かアーキテクチャを変更しましたが、現在は次のような構成になっています
ホスティングはEC2でおこなっています。また、15秒ごとのGTFS-RTデータ取得と、毎日早朝のバッチ処理をEC2で実行しています。取得したRTデータはS3に保存し、バッチ処理では1日に運行された便の混雑と遅延をDynamoDBに記録しています。
API Gatewayを通してリクエストがあると、S3上のGTFSやリアルタイムデータを取得し、最新の情報を返します。元の配信サーバーに負荷をかけないよう、15秒ごとに取得しているデータを問い合わせているため、停留所1~2個分ほどのタイムラグが生じます。
ダイヤ改正等で新しいGTFSデータがあるかどうかの判定は自動でおこなっています。元のデータが、クエリパラメータに日付がついているため、当日のデータを問い合わせて、存在しなければ(404等)新しいデータはないとみなし、もしも存在した場合、新しいデータをダウンロードして使用開始します。その際、時刻に変更がなかったとしても、trip_id(便を区別するID)が変更になることがあります。そういった際は記録が新たに始まるので、平均混雑が表示されなくなります。
毎月の維持費
大幅なアップデート(ほぼ作り直し)を実施した4月、維持費が急増しています。維持費回収のため、上半期中に収益化に挑戦してみたいとおもっています。4月~5月はそれに向け、ユーザーを獲得するためにGoogle広告を出しており、その費用もかかりました。
| 月 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 2026年4月 | 2,391円 | |
| 2026年5月 | 3,495円 | |
| 2026年6月 | 2,659円 | |
| 2026年7月 | 8,169円 | ドメイン更新料金 込み |
今後の予定
【開発中】会員限定機能
定期券の有無、バス利用時の重視ポイント(所要時間、運賃、混雑等)など、ユーザーの属性を取得する代わりに機能をアップします。なお、位置情報の収集はおこないません。地図の表示位置やマイ停留所の記録はブラウザでおこなっていますが、これをアカウントに紐づけることで端末間での同期ができるようになります。
[2026年7月]開発に着手しています。認証はCognitoを利用します。また、恥ずかしながら最近までDockerを知らず、FTPでHTML・CSS・JSのファイルを手動でアップロード(本番環境はgit経由でSSH接続しpull)していましたが、Dockerに移行しています。


今後はバスファン向けの機能を中心に開発していきます。もちろん、バスに詳しくない一般の利用者(私もです)にとっても便利な機能です。私はバスファンではなく、バスに関する知識もないため、バス好きの方はぜひ欲しい機能を教えてください。
テスト用データですが、車両に特徴などメモを追加できます。
— ののっち (@Yotsuba_Tech) July 9, 2026
もともとは混雑が苦手な自分用に作ったアプリですが、バスファンの方に好評なのでバスファン向け機能を拡充していきます#バスコム #個人開発 pic.twitter.com/rKhcr2CcBZ
なお、車両の運用履歴(ある日にどの系統を走ったのか)の記録も開始しています。これはバス好きの方だけでなく、各停留所の遅延と混雑度の実績値も記録しているため、特定の日に実際にどの程度混んでいたのかがわかるようになります!イベント等が開催される際は、単純な過去平均では参考になりませんが、前回のイベント時の実績値を参照することで傾向がわかるとおもいます。
開発も順調です 偶然バスファンの方がいたので協力をお願いした もちろん開発動機である自分用の混雑情報もだけど、今後はバスファン向けにしていく
— ののっち (@Yotsuba_Tech) July 11, 2026
私は詳しいことは知らないけど、バスを撮ったり狙ったりする人にとって車両がわかるのは堪らないんだろうなぁ#バスコム pic.twitter.com/zX2KknQ4eM
上記で紹介した機能のほかにも実装中です。なお、一部機能は有料会員限定となる可能性があります(検討中)。
スクロールするとよつば🍀が降ってくる、スクロールが速いと(移動量が多いと)大量のよつばの嵐🍀🍀🍀
— ののっち (@Yotsuba_Tech) July 13, 2026
さらに低確率で虹色に光るゲーミングよつば🍀が発生する pic.twitter.com/6SKi4Iuzby
収益化
高速化や将来の拡張に向け、バックエンド改修をおこないましたが、これにより維持費が上がっています。これまで、月1,500円程度でしたが、今後は2,000円を超える可能性があります。クラウドの料金だけでなく、ドメイン代もあるため、もともと自分用に開発したアプリとはいえ、規模が大きくなるにつれて維持費も大きくなってくるため、収益化を実施し維持費を回収したいです。
学生であるということや家庭の事情で金銭的にも厳しいので、サービスを持続可能にするために収益化は喫緊の課題です。広告の設置や有料会員制度の導入を検討しています。
バスファンからも好評なので、バスをよく利用するユーザーだけでなく、バスが好きな方に向けたマニアックな機能も提供し、付加価値としてバス運賃と同程度の月額で提供を予定しています。
無料会員・有料会員ともに詳細が決定次第、実装に先駆けて発表します。
Webメディアの開設
収益化のためには、ユーザーを増やす必要があります。
そこで、横浜のバスに特化したWebメディアを開設しました。
バスを利用したお出かけ情報だけでなく、お得な利用方法、電車運休時にバスを使いこなすテクニックなど、地元民だからこそ知っている情報で価値ある記事を提供し、バスコムの利用を促進します。
バスコムがバスファンにも好評であることから、マニアックな路線(距離が一番長い・短い等)の紹介等、バスが好きな方に向けたコンテンツも用意できたらいいです。(私はバスファンではないので、知識がないのですが……)
横浜はバスが非常に発達しているので、うまく使いこなせば地元民だけでなく観光客にもおすすめです。地元民目線で横浜のバスを案内するWebメディアを目指します。
広告設置やバス沿線店舗などスポンサー募集を通じてこのメディア自体を収益化して、バスコム維持費の回収に充てるのも案として挙がっています。
https://media.buscom.jp/ (放置状態)
【断念】Androidアプリ化
Androidアプリ版も開発中です。Webアプリは気軽に使えて開発も楽なのですが、スマホアプリであれば、通知やウィジェットなどOSやハードウェアの機能を最大限に活かすことができます。ご期待ください!
端末故障のためiPhoneに乗り換えたのと、アプリストアへの掲載のハードルなどから、一旦断念しています。
バスコムサイネージ
電光掲示板2号機を利用した発車案内板と同等の機能を持つデジタルサイネージを量産可能にし、前述Webメディアで募集したスポンサー等、協力してくださる施設にバスコムサイネージを設置したいです。